学生が経済を動かす時代へ——未来eggs代表・赤澤一星が描く「挑戦の連鎖」

2025.11.25 インタビュー

—— まず、未来eggsという団体名にはどんな想いが込められているのでしょうか?

「未来の卵を育てる」という意味が込められています。これからの社会をつくる若者たちの、無限の可能性を孵化させる場所にしたかったんです。名前も覚えやすく、インパクトがあるものにしたいと思って名付けました。

—— 素敵なコンセプトですね。未来eggsは学生団体であり、同時に法人でもあるとのことですが、現在の構成はどうなっているのですか?

現在は学生メンバーが10名ほど、加えて社会人の方が3名、サポートメンバーとして関わってくださっています。未来eggsは、学生団体としての柔軟さと、法人としての実行力の両方を持ち合わせたハイブリッドな組織です。主な事業は、蓄電池の訪問販売。栃木と福島に拠点となる住居を借りて、週末にメンバー全員で現地に赴き、飛び込み営業をしています。
もちろん学生なので、平日はちゃんと大学へは通ってますし、各々がそれぞれの活動をしています。

—— 設立からまだ間もないのに、すでに実績を出されているんですね。

はい、今年の4月に法人化してから、初月の売上が1500万円を超えました。現在は2000万円を目指して活動しています。メンバー全員が1件ずつ契約を取ってくるというレベルの高いチームです。営業の腕と熱量で、毎週末に地方を駆け回っています。

法人ではありますが、あくまで中心は学生です。僕たちは学生が主役で、学生自身が売上をつくり、運営に責任を持っています。「学生団体」と聞くと、非営利やボランティアの印象が強いかもしれません。でも僕たちは、実践的なスキルを身につけること、社会で通用する力を育てることを目的にしています。だからこそ、しっかり利益を出して、自分たちの手で法人化まで到達しました。
学生団体として本気でやれば、法人化できるレベルにまで達することができる——その証明を、僕たち自身の存在で示したいと思っています。

—— なぜこのようなビジョンを掲げ、学生団体として活動されているのですか?

僕が伝えたいのは、「学生の可能性は無限大だ」ということです。もともと僕自身、何者でもない普通の大学生でした。でも、ほんの一歩踏み出すだけで、思いもしなかった世界が目の前に広がっていて、自分がどんどんレベルアップしていくことに楽しさを覚えました。

多くの学生が、自分には無理だと限界を決めてしまっているのが本当にもったいなくて。だからこそ、挑戦を恐れずに飛び込める環境を作りたかったんです。「自分の可能性は無限大」——この言葉を胸に持っているだけで、不思議と一歩が軽くなる。僕はそう信じています。

さらに、今のビジョンには、営業活動を通して感じた“日本”への想いも大きく影響しています。正直、去年までは日本の経済状況や社会課題にあまり関心がありませんでした。でも、実際に自分である程度お金を稼げるようになって、海外にも行くようになると、日本の良さが強く感じられるようになったんです。文化も制度も素晴らしいものがあるのに、「経済成長が止まっている国」というレッテルに違和感を覚えました。

少子化や情報リテラシーの問題も深刻化していく中で、これからの社会を担う若者がもっと早い段階から課題に目を向け、自分の能力を磨いていくことが不可欠です。だからこそ、僕たちの活動を通して、そんな“気づき”や“行動”の連鎖が生まれることを願っています。そして、その連鎖が広がれば、きっと日本全体の未来にもポジティブな変化を起こせると信じています。

—— その想いの背景にはどんな体験があったのでしょう?

高校時代、両親が離婚したことが、僕にとって大きな転機になりました。そのとき初めて、自分の将来について本気で向き合うようになったんです。「誰かに守られる人生ではなく、自分の足で立てるようになりたい」。そんな思いから、営業のインターンに飛び込みました。最初は右も左も分からない状態でしたが、やがて「自分で稼ぐ力」や「行動力」、そして「人に影響を与える力」を実感できるようになり、今の活動の基盤ができました。

そして何より、僕にはずっと「母に恩返しをしたい」という想いがあります。母の日や誕生日には、一緒に食事に行ったり、旅行に連れて行ったり。昨年の母の日には、韓国旅行をプレゼントしました。少しずつですが、行動で感謝を伝えていくようにしています。

—— 今の日本の若者に対しては、どんな課題意識をお持ちですか?

「若者の三大資本」——金融、人脈、社会的信用。この3つを持てるようになることが、僕たちの団体のビジョンです。多くの学生が「年130万円以上は稼げない」「経営者と繋がれない」といった固定概念に縛られています。僕たちはその常識をぶち壊していきたい。社会の仕組みを変えるのではなく、若者自身の「基準」を変えていく、それが未来eggsの挑戦です。

—— 素晴らしい想いです。ただ、組織運営では苦労もあったのではないでしょうか?

正直ありました。信頼していたメンバーの脱退もありましたし、気持ちの乖離に悩んだこともあります。自分は独立してがむしゃらに頑張っているつもりでも、全員が同じ温度感を持っているわけではない。だからこそ、「全員の夢を全員で応援する」姿勢を大切にしています。その子のやりたいことを常にヒアリングして、団体としてどう価値を出せるかを考えるようにしています。

—— なるほど。では、活動の中で一番のやりがいは何でしょうか?

メンバーの成長を見ることですね。今はクロージング役を担っているんですが、仲間がアポを取ってきて、それが成約につながったときの笑顔は何よりも嬉しい。僕たちは全員が経営者、リーダーとして動いています。来年度には年間3億円の売上を目標に掲げていますが、それも「全員で勝つ」成功体験にしたいんです。

—— 将来的にはどんな未来を描いていますか?

まだ明確なビジョンは持たないようにしています。今は「目の前のことを突き抜ける」ことを意識しています。ただ、いずれは世界に出たいという想いもありますし、サッカーをやってきたので、いつかサッカーチームを作りたいという夢もあります。でも今の目的は、「一生をともにできる仲間をつくること」。学生時代にしか築けない絆を、大人になっても残したい。仲間はなんでも話せる、家族のような存在です。

—— 最後に、読者に伝えたいメッセージをお願いします。

僕は、「挑戦すること自体に価値がある」と信じています。今、自分の価値観が狭くてもまったく問題ない。でも、その枠を壊してくれる人と出会い、一歩踏み出すことで、人はどこまでも成長していける。だから僕は、これからも行動し続けます。そして未来eggsは、そんな一歩を踏み出したい仲間を、いつでも歓迎しています。

僕の座右の銘は、「自分自身の人生の主人公は自分である」という言葉です。主人公って、物語の序盤では苦労や失敗をたくさん経験しますよね。でもそれこそが、成長の糧になる。失敗は、決して悪いことではありません。むしろ、それがあるからこそ物語が深くなり、自分の人生が輝いていく。そんなふうに、自分の人生を自分の手で描いていける人が、ひとりでも増えてくれたら嬉しいです。