Googleマップにレビューを投稿し続けて約9年。その数、写真2万枚以上、口コミ数百件にもなり、ローカルガイド最高ランク「レベル10」に到達している。趣味として始めたこの活動が、いまや飲食・美容・宿泊業界の店舗集客を支援する事業「レビュナビ」へと昇華した。手ぬぐい販売、医療事務、英語講師、そしてベンチャー企業勤務など、多彩なキャリアを経てたどり着いた起業という道。背景には、自身の体調や働き方に対する悩みと向き合いながら、自営業者だった両親の姿を追うように「自由でいられる働き方」を求め続けた長い挑戦があった。安田さんの生い立ちから起業の裏側、サービス立ち上げのきっかけと手応え、そして未来への想いを語ってもらいました。
目次
―趣味のレビュー投稿が仕事の原点だったと伺っています。
私の家族は、全員が旅行好きで、季節ごとに車で遠出しておりました。地図に強い父の影響も大きくて「かっこいいな」と思いながら育ちました。その延長で、出かけた先をGoogleマップにピンを立てて記録するようになったんです。あとから振り返れるのが楽しくて、どんどんレビューを投稿するようになりました。この学生時代の体験が今の原点にあります。当初は完全に趣味でしたが、周囲に言うと驚かれるので、誰にも話しておりませんでした(笑)。意外かもしれませんが当時、最初の仕事は手ぬぐいの販売です(笑)。その後は医療事務、英語講師、ベンチャー企業などを経て、少しずつ自分の「理想の働き方」に近づいていきました。

―スタートは、どういう経緯だったのですか?
あるとき経営者の方との会食がきっかけで変化しました。「それ、仕事になるよ」と言われて。それがきっかけで意識が変わりました。しかし、もともと体調に波があって、毎日決まった時間に出社するのが難しい程でした。「スキルやキャリアが必要だ」と思ったので、レビュー投稿を仕事にするための挑戦は、日々失敗の20代でした。起業して奮闘はしたのですけど、結果がでなかったことが本当につらかったです。独立後、LINE構築やプロモーション支援などの仕事もする中、マーケティングの面白さの虜になり、日々ますます惹かれていったものの、当時は知識も経験も乏しかったんです。そこで、ある経営者の方に弟子入りして、カバン持ちをしました。最初は、何事も「難しい」と考えてしまうマインドブロックのせいで、セールスコピーが書けなくて泣くこともありました。それに、そもそも案件がなくて生活が成り立たないという苦しさもありました。
―困難なときはどのように乗り越えてきましたか?
シンプルに、諦めないという気持ちです。そのうえで、人に会ってアドバイスをもらうことをやめない。師匠からは「人に言われたことはすぐに3倍でやる」と教えられていたので、やりたくない言い訳を無視してとにかくやる、という感じでした。その出会いが、大きな転機になりました。今振り返ってみると、師匠からの最大の学びは、「仕事は、やるか、やりこむか」という考えです。「やらないと、決めたらやらない」。反対に「やると決めたならやり込め」というこの精神は、今の事業にも活かされています。

―私は、業界No,1を目指して「レビュナビ」のサービスを展開しております。
内容は、GoogleマップのMEO(Map Engine Optimization)対策を軸に、口コミ改善や写真、メニュー情報の整理、投稿戦略など、店舗ごとの課題解決に向けて、オーナーの想いに寄り添ったコンサルティングを行っています。
―レビューを簡単に書いてもらう秘訣を教えてください
ただ、お願いするだけではレビューは書いてもらえません。「レビュナビ」は店舗を成功に導くための、アンケート導入や声かけのタイミングなどの調整力が最大の強みです。店舗側のコミュニケーション設計も含めて支援しています。実際に効果が出た店舗は数多くあります。例えば、ある高級宿泊施設では、Googleマップ未活用の状態からスタートして、半年で5件だった口コミを70件まで増やし、結果的に海外から1か月間の長期予約が入ったことがありました。また、当初は1泊22万円だったのですが、サービスの質を考えて66万円まで引き上げました。ターゲットをインバウンドに変更したこともあり、現在も予約で埋まっているとのことです。

―さらなる戦力アップに向けての施策はありますか?
「口コミ評価を上げる」ということは、お客様を感動させるっていうことです。感動するレベルまでサービスのクオリティを作っていくために、店舗スタッフ向けの接遇研修を心理学的に構築してまいります。また、全国に「ローカルガイド(=レビュー好きな人)」を育成し、仕事として活躍してもらうスキームも構築中です。そして、ゆくゆくは教育業に還元したいと考えています。今は、インターネット上の個人の意見が店舗さんの売上、集客に大きく影響する時代です。高校生や大学生などの若者たちに「ネットで書いた言葉が誰かの人生に影響を与える」ということを伝えていきたいなと考えております。
―明日、人生が最後の日だとしたら
人生は「春夏秋冬」です。どんなに苦しい冬でも、そこには学びがあり、必ず春が来る。私は就職氷河期や創業期、そしてずっと体調の波で悩みました。でも、諦めず、やけっぱちにならず、今できることに集中すれば、必ず成果は実る。未来は必ず開ける!このメッセージを、未来に残したいです。

YouTubeはこちら